どんな勉強が必要か

一般採用枠と経験者採用枠では試験の内容が異なるだけでなく、試験に置かれるウェイトも異なる点に注目が必要です。一般試験では、一次試験に教養試験と専門試験を受ける必要がありますが、経験者枠の試験では専門試験がない自治体が多いです。

公務員試験は出題範囲が広く、勉強量も膨大に必要なため、一見すると専門試験の勉強をしなくていいので、経験者枠のほうが楽に見えます。しかし、経験者枠ではただテストの結果が良いだけでなく、社会人として働いてきた職務経験をどう行政の仕事にいかせるのかなど、具体的な経験を記述したり説明したりできないといけません。

専門試験の代わりにある論文や、その後の面接試験では、それまで社会人としてどのように働いてきたのか、一度就職したのに公務員を目指す理由は何か、など詳しく聞かれます。それだけ即戦力として期待されているということです。これまでの経験や、それをどう職務の中でいかしていくつもりか、あらかじめ明確なビジョンを示せるようにしておきましょう。

一般枠よりも経験者枠のほうが、より人物重視の選考と言えるでしょう。合格を目指すには、筆記試験対策の勉強に加えて、論文の添削や面接対策などのサポートがしっかりしている学校や講座を選ぶことも重要になります。

経験者枠と一般枠

まず、社会人で公務員試験を受ける方法は2つあります。

1つ目は、大卒程度の一般枠で受験する方法です。一般枠の試験では受験資格を満たせば、社会人であっても試験を受けることが可能です。受験が可能な年齢制限があり、各自治体によって異なりますが、概ね21~30歳くらいまでに限られています。採点基準も一次、二次共に学生や社会人経験の有無に関係なく、一律に点数化され、合計点数によって合否が決まります。学習範囲が広いため、かなりの勉強量が必要になりますが、採用される人数が多めなので倍率は5~15倍程度です。社会人としての経験年数も浅く、まだ年齢制限までの間に何度かチャレンジできる時間がある場合にお勧めです。

一方で、社会人として働いたスキルを即戦力として採用したいと考える自治体も増えており、経験者採用枠(社会人採用枠など自治体によって名称が異なる)を設けるところもあります。勤続年数など受験可能な条件が自治体ごとに異なりますが、多くの場合は5年以上の社会人経験を求められます。希望する自治体の応募要項を良く確認しましょう。一次試験は教養試験と論文のみのところが多く、一般枠よりも勉強範囲は狭くなりますが、希望者が多く採用者数が少ないため倍率は一般職よりも高めになります。

まずは自分が受験できる条件に合わせて、どちらの枠を狙いたいか考えましょう。

公務員試験に向けて

企業に就職してからでも、公務員への転職を希望する人が多くいます。現在の仕事を続けながら勉強をすることは容易なことではありませんが、効率よく学習するために公務員を目指す社会人向けの講座を受講する方法があります。当サイトでは、社会人向けの講座を利用した公務員試験の勉強法について紹介します。

働きながら公務員を目指す場合、その勉強方法は大きく分けると3つあります。1つは完全に独学で学習する方法、もう1つは専門学校に通学する方法、最後に専門学校の通信講座を受講する方法です。独学の場合、金銭面での負担は一番軽いと言えますが、自分ひとりで勉強のスケジュール管理が必要なため、長く続かないという人も多くいます。その点、多少のお金は必要になりますが、通学や通信講座を使った学習であれば、わからないところを質問できる人がいて、また周囲には同様に試験に向けて勉強を続ける仲間がいることも励みになるためモチベーションを保つことができます。夜間や土日開講のスクールへ通学したり、通信講座で空いた時間に勉強したりと、自分のライフスタイルに合わせた勉強法を選びましょう。

また、社会人としての勤続年数が長い人は、その経験を買ってくれる経験者枠で応募する方法があります。経験者枠を受験する場合は、一般枠の試験とは試験内容が異なります。そのため、講座を選ぶ際にも社会人経験者用の専門の講座を持っているところを選ぶ必要があるので、その点も考慮しましょう。